この記事は、かつてはてなダイアリーなどで掲載していた「2010-2011秋冬は御高祖頭巾を流行らせるぞ!」を一部内容を買えて再掲したものです。
近年の夏・冬、おしゃれを重視しながらも、夏の日焼け対策や冬の防寒に妥協しないファッションをちらほら見かけます。今年の秋冬あたりから御高祖頭巾が流行るかな?
さて、日本ふんどし協会など日本古来の被服を見直そうという動きが顕著です。今冬は無理でも、来冬には御高祖頭巾を見直そうという動きが出てくるのではないでしょうか?
そこで、御高祖頭巾を見直そうという動きを見越して、「御高祖頭巾とは?」「作り方、かぶり方は?」などを過去の写真から考証してみようと思います。
(ちなみに、過去の写真はhttp://showcase.meijitaisho.net/okoso_zukin/やhttp://www.ehagaki.org/post/kind-d-8.htmlで紹介されています。)
前回は、過去の写真より御高祖頭巾の構造を考証しました。
今回はそれを元に、実際に御高祖頭巾を作りたいと思います。
まずはユザワヤなどで次の素材を用意します。
- 180cm(~240cm*1)×90cmの布 1枚…パーツ1:頭巾本体用の布:時代劇によく登場するのは紫
- 60cm×30cmの布 1枚…パーツ2:頭巾の額の部分の裏につける当て布。チラリと見えます:時代劇によく登場するのは赤
- 20cm~30cmの布紐 2本…パーツ3:頭巾を固定したり、額の部分の形を整えたりするために耳に引っ掛ける紐。
- 30cm~40cmの布紐 2本…パーツ4:頭巾を固定したり、あご部分の形を整えたりするためにあご下で結ぶ紐。
▼パーツ4を除く全パーツです。
ちなみにパーツ4がないのは過去記事の構成の都合です。
作り方
▼パーツ1、パーツ2の四辺を処理する
切り離しの部分がほつれないように三つ折りなどにします。
▼パーツ2にパーツ3を仮止めする
頭巾を固定したり、額の部分の形を整えたりするためにパーツ2を引っ張るような位置・角度でパーツ3を仮止めします。
▼パーツ2にパーツ3を仮止めする:頭巾を固定したり、額の部分の形を整えたりするためにパーツ2を引っ張るような位置・角度パーツ1にパーツ2をつける
パーツ2にパーツ3をつけた辺および真ん中を合わせましょう。
▼パーツ2にパーツ3を仮止めする
頭巾を固定したり、額の部分の形を整えたりするためにパーツ2を引っ張るような位置・角度パーツ1のしるしの個所にパーツ4をつけます。
こうやって作った御高祖頭巾がこちらです。
▼全体。
▼右半分。
▼左半分。
▼当て布周辺。
次回はこの御高祖頭巾のかぶり方を解説したいと思います。
*1:かぶる人の体格にもよります